読書したものをすべて自分の一部にすることができたらいいのに、と思う。その過程として、具体と抽象を行ったり来たりすることが必要になる。ただ平面的に行き来するだけではダメで、イメージとしては「上がったり(抽象)、下がったり(具体)」すればいい。
抽象化:つまり。要するに。ひとことでいえば。
具体化:どういうことかというと。たとえば。
こういう文章の区切りで、「あ!上がった」「ふむふむ、下がった」と立体的にイメージすると、少し印象深くなる。不思議なもので。同じ文章を読んでも、そこから得られる経験は読む人によってだいぶ違うものになってくる。すべてはその人次第だ。
だとすれば、正解がどれかなんて迷っているよりも、何通りもの解釈を導き出したい。
「学校の勉強なんて社会に出たら何の役にも立たない」という人がいます。これは本当でしょうか。人生の大事な何年かを好むと好まざるとにかかわらず勉強についやすのです。せっかくならその後の人生に活かせるようにしたいと思いませんか。学校の勉強が「役に立たない」か「毎日役に立つ」か、それを決定するのは「具体と抽象」の考え方を理解しているかどうかなのです。『13歳から鍛える 具体と抽象』細谷 功
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