29歳で会社員になってからここまで、常にうだつの上がらない人生が続いている。7回転職しているが、面接には落ちたことがないので第一印象は良いのだと思うが、『雇ってがっかり』なんだろうと思う。自分がそんな気がしてしまうことと、それと同時に他の業界に興味が湧いてしまい、新しいことにチャレンジしたくなる。だから7回の転職すべてが異業種への転職だ。40代半ばまでは体も疲れ知らずだったし、筋骨マンに言わせれば『何が何だかかよくわからんがとにかくすごい自信だ~』みたいな感じだった。
しかし、3年前に、軽いものだが『うつ状態』になったため、考え方や生活を改めざるを得なかった。原因は「中途採用だから頑張んなきゃ」的なオーバーワークだ。いったん心が折れると、自分がそれまで楽観的に捉えていた自分の弱みが気になりだし、発達障害なのではないかと勝手に思い込んでしまい、その手の本や、自己認知行動療法や愛着障害関係の本を読むようになった。その他にも、マインドフルネスや栄養食、筋トレなど自分を復活させるための知識をなんとかモノにしようと人生史上最大の読書時間をここ数年で割いている。読書が無駄になることはないと思うが、インプットばかりではいけないと焦ったりもしている。樺沢さんの『アウトプット大全』では、インプットとアウトプットの比率は『3:7』と言っているし、自分でもそういう実感はある。だが、本を探し出すと、あれもこれも読みたくなってしまいアウトプットが疎かになる。自分なりに頑張っているつもりでも、自分の脳は怠け者なので面倒なことは無意識に避ける。つまり無意識に楽しているわけだ。そして、なんとか気持ちを奮い立てて文章を書き出してみても、これまでの人生の不勉強が原因で、センスのない文章しか書けなくて愕然としてしまう。そんなこんなで、まずは自分の特徴を冷静に見極めなくてはならないと考え、知能テストを受けた。ついでにオプションで発達障害の度合いも調べてもらった。
結果は至った平凡な普通の人だったので安心したようで、がっかりもした。まあでも、知能が異常に高くても低くても、皆それはそれで生き辛さを感じている(カウンセラー談)。自分の場合、言語理解と知覚推理に比べて、ワーキングメモリーと処理速度が弱い。結果は自分でも「そうだろうな」と納得できた。実際、仕事で急かされたりすると焦ってミスが増えるし、何か他の仕事をしながら正確な暗算をしなければいけない時などは、ものすごいストレスを感じる。ようするにテンパってしまうわけだ。私は一時期、ギターでどうにか飯を食っていたが、当時、ジャズのアドリブで相当苦労して挫折した経験がある。ジャズのアドリブはリズムに乗って計算をするような行為でもあるので、苦手に感じるのは当たり前かもしれない。当時は音楽を脳科学の見地からは考えていなかったので、ただただジャズを演奏するのは不快だった。でもリスナーとしては大好きだったのでそれがすごく辛かった記憶がある。それはまるで、愛している女性からまったく振り向いてもらえないような感じだった。
今思うのは、「ちゃんと学校の勉強しとくんだった、、、」ということだ。人間が人間たるゆえんはやはり『知能』だと思う。これをいかに磨くかで人生に差がつくことを実感している。まさに自分が体現してしまっているので確かなことだ。
この事実を受け入れてやっていくしかない。
今、自分を誇らしく思えるのは、自分の特徴を自覚しようという気持ちになれているということだ。まだやれることはいくらでもあるのだから、死ぬその日までやれることをやるのだ。
あと、私の場合、甘いもをやめると前向きになることが判明した。科学的にも糖分は鬱の原因になると言われているので不思議ではないが、影響の受けやすさは個人差があるのだと思う。
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