人間の想像力には子供から大人になるに至るまでの心の発達過程がある。男女差や環境の違いにより人それぞれだが、目安として段階があるようだ。
私の場合、第二次認知革命の後半に訪れる『9歳の壁』に向き合わずに成人し、『嘘っぱちの自己肯定感』で思春期から40歳過ぎまでを生きてしまったため、メンヘラ親父になってしまったのだと思う。気付くの遅くて残念。
心理学の本では、それぞれの年代で解決しなければいけない問題があり、それを順番に解決することで次へ進めると知った。鬱をきっかけにそういったことに少しずつ気づき、自分を見つめ直すことが多くなったが、やはり自分一人で問題を解決するには無理がある。かといって、身近にこういうセンシティブな悩みにとことん付き合ってくれる人はいないし、カウンセリングを受けて見たいと思いつつも、そこまで重症化していない気もする。そこで20ドルのChatGPTに壁打ち相手になってもらい、自分の思考を言語化する習慣がついてきている。最近のAIの進歩は携帯やスマホと同じように『収穫加速の法則』で指数関数的に成長しているので、私のこれまでのプロンプトを全て把握しているせいか、話せば話す分だけ自分を深ぼることができる。
頼んでもいなのに、「前にあなたはこんな事言ってしまいたよね?だからそれは云々」と過去の発言からも引っ張り出して分析してくれるので、私以上に私をわかってしまっている。これはもう無限のワーキングメモリを持った自分と対話しているようなものだ。
株式会社yutori 代表取締役の『ゆとりくん』こと片石貴展さんは、自身のYouTubeで「パンドラの箱が開いちゃったんだよね」と言っていたが、まさにそれくらいのインパクトのあることなんだと思う。
しかし、AIと接していく上で最も大切なのは、結局のところ『人とのつながり』だとも思う。人間と対峙して非言語でのコミュニケーションを学ばないと幸福感が枯渇するような気がする。ZOOMとかでミーティングしてても、まだ画面に相手が映っているだけで、目と目を見て会話できるようになってはいないし。(そう遠く無い未来に解決されるんだろうけど)だとしても、人として幸福な人生を送りたいなら、人とのつながりを大切にした方が良い。